新型ThinkpadX100eは妥協の産物か
CESに先駆けてLenovoから発表のあった、ThinkpadX100eについて。
Powerful AMD processor なんて書いているけれども、AMD Athlon Neo /Turion Neo X2らしい。
相当変更点がある。
- 低価格日本では5万円台からかな
- カラバリ3色
- CPUがAMD
- キーボード:チクレット(鍵打感が気になりますね)
- トラックパッド有
- SO-DIMM
- 未確認:ウルトラベース系のドッキング端子が無さそうだよね
- 未確認:ThinkLightも無さそうに見えます
なぜAMDにしたし!といいたいところだが、上位種との差別化なんだろうなと。
全体的なパフォーマンスは、Yukonプラットフォームを使ったHPのHP Pavilion dv2に近いものになると思われる。
HP Pavilion dv2を小型化した感じかな。
アナログVGAしか出力しない点は残念。
まずは、キーボード。
ファンも多いThinkpadの代名詞キーボードを捨ててまで新しいキーボードにしたからには、それなりの鍵打感は保証してもらおうじゃないか。
私としては、ウルトラベース系が無いとすると残念だが選択から離脱するけれど、興味はある。
昨今の低価格市場に、"Thinkpadブランド"として投入する理由はなんだろうか。
本当にビジネスでも使える堅実な低価格Thinkpad・・・なんだろうか。
ともかく、気になる。
追記:LenovoJapanでも取り扱いが始まりましたね。
予想通り、5万円台からのスタートとなったわけです。
ところで、妥協の産物かと書いた理由を書き忘れておりました。
X100eは価格を落とすために、AMDのプラットフォームを持ってきた|キーボードが変更された点が注目されがちですが、本体材料を変更しています。
ほぼ標準になっていたマグネシウム合金や炭素繊維強化プラスチックパネルを徹底的に減らしているようです。
"他のThinkPadと同じ品質試験をクリアしている"と発表されていますが、マグネシウム合金や炭素繊維強化プラスチックパネルを使っている理由は耐久性だけではありません。
耐久性を維持しつつ、軽量化する という点において、Thinkpadはマグネシウム合金や炭素繊維強化プラスチックパネルを選択してきました。
耐久性と軽さを両立できるのであれば、当初から割高な材料を使わず、安価な樹脂系の素材を使っているはずです。
となると、耐久性と価格を両立したのがX100eで、耐久性と軽さは両立していないのではないか、と見たため"妥協の産物か"となったわけです。
http://www.lenovo.com/news/jp/ja/2010/01/100105.html
レノボは、「PCに何を求めるのか」という点について、お客様の声に耳を傾けました。その結果、堅牢性と信頼性を兼ね備え、ユーザビリティに配慮したデザイン、ビジネスにとって必要かつ十分なテクノロジーを搭載したPCを、お求めやすい価格で提供してほしいとの声が非常に多くあることが分かりました。
実際、どの程度なのか検証してみましょう。
ThinkPad X100e(Topseller製品仕様)
http://shopap.lenovo.com/ISS_Static/WW/ap/jp/ja/doc/pdf/2010/nb/x100e_tm_0105.pdf
の内容によると6セルバッテリー使用時に、約1.5kgとあります。
比較のために、現行機種であるX200の情報を掲載します。
http://www-06.ibm.com/jp/pc/enterprise/thinkpad/x-series/x200_lineup.shtml
6セルバッテリーのモデルを見ると、1.48Kgとあります。
X100eとX200では、画面のサイズも性能も違います(X200の方が大画面)
それでも、ほぼ同じ重さなのです。
リアルモバイルのサイズでありながら、重量の割に電池駆動時間が短い。
6セルモデルで比較した場合、X200の方が動作時間が長いのです。
X100e:5.3h
X200:7.0h
価格を下げるため、樹脂を使った代償としてしわ寄せが本体重量と駆動時間にきているんだなと感じました。
私はThinkpadのブランドイメージは"妥協しないビジネスツール"と思っていたのですが、逆の意味で価格面で妥協しているのではないか つまり、"安くなければ売れない"という妥協があるのではないかと感じました。
安くなくても、品質と性能は妥協しない。
その分、きっちり働いてくれる。それがThinkpadクオリティであり、元が取れると考えてきました。
低価格の妥協端末なら、 安物Lenovo Gブランドで出せばよい。
あえてThinkpadのブランドロゴを冠するのであれば重量・駆動時間面妥協すべきではないと思います。
妥協の産物かどうかの結論は、実際に酷使してみないとわかりません。